来る2016年5月の伊勢志摩先進国首脳会議(G7サミット)開催へ向けて、その一ヶ月前、「人口と開発に関わる世界国会議員会議(GCPPD2016)」を東京にて開催する運びとなりました。その主催国である日本の国会議員として、また「人口と開発に関するアジア・フォーラム(AFPPD)」を代表し、世界各国から数多くの国会議員、国際機関、民間部門、市民社会の皆様を歓迎します。

人口と開発に関わる世界国会議員会議は、高い目標設定と戦略議題を掲げ、国連総会で昨年9月に採択された『持続可能な開発目標(SDGs)を含む持続可能な開発のための2030アジェンダ』を中核に2日間にわたり討議する予定です。今日、我々が直面する世界規模の緊急課題に早急に対処するため、G7サミット・リーダーへの提言を行い、政府間ハイレベルでの誓約と国会議員自らの政治的行動を確約する場とすることを目指しています。その実現のため、世界各地域の国会議員の英知を結集し、人口と開発に関する難題に取り組む予定です。

では、なぜ「グローバル」なのでしょうか? 現在、我々の目前には国際連携なくして解決できない難題が山積しています。日本国民のみならず、アジア太平洋諸国、世界の地球市民が、「人間としての尊厳」を保ち「健康と幸福」を追求実現できることは、日本の一国会議員として、私の長年の夢とビジョンでもあります。しかし、残念ながら、一国の国会議員だけの力では、その実現が不可能であることは自明です。エボラ出血熱、ジカ熱など国境を超え人類社会に脅威を与え続ける感染症。地球温暖化による、壊滅的で容赦ない大規模災害。こうした緊急課題への対策を議論し解決策を探るには、グローバル・プラットフォームが不可欠なのです。

次に、なぜ「国会議員」会議なのか? 『2030年SDGsアジェンダ』は、その実施手段、特に国会議員の役割について初めて明記しました。国会議員は、立法・予算・各国政府の誓約を実施する説明責任を負います。SDG実現に向けたリーダーシップとガバナンスを確実にするアカウンタビリテイーが課されているのです。この3月、国連統計委員会が「SDGグローバル指標」を採択しますが、世界国会議員会議はその一ヶ月後に開催されます。国会議員は、その理解を深め、さらには国レベルそしてグローバル2030年SDGの実現に向け、自らの役割と共同責任について再確認する必要があるのです。

最後に、なぜ「人口と開発」なのか? SDGは、「誰も取り残さない」という原則と精神にのっとっています。従って、本会議では、AFPPD戦略基軸の「ジェンダーの平等と女性のエンパワーメント」「若者への投資」「アクテイブな高齢化社会」を掲げ、すべての人々のライフ・ステージを包括的に捉え、「人間の安全保障」に関わる問題解決に挑みます。2008年G8先進国首脳会議の成果を踏襲しつつ、すべての人が健康かつ幸福な人生を送るための手段としてユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)や保健システム強化を提唱します。

世界国会議員はその声を一にし、グローバルに政治行動を取らなければなりません。各国・地域レベル、そしてグローバルに意義ある政策決定・実施のため、知識の共有化と国際協調を図り、共に行動しようではありませんか。そして、SDG採択後初年度、世界国会議員会議を通じ、世界の国会議員が自ら高度な目標設定をし、具体的な政治行動を共に取ることを呼びかけたいと思います。